テクニカル投資は有効か

今回はタイトルの通り、
「テクニカル投資は有効か」を考察します。

長期間見ていただいている読者の方は、
当サイトのシステムの有効性は確認いただいていると思うので、
多くを語る必要もないと思いますが、
途中で訪れるであろうドローダウンを耐えうるメンタルを手に入れるためにも
読んでいただきたいと思います。

また、初めて来ていただく方や、テクニカル投資に対して懐疑的な方にも
是非読んでいただき、議論など出来たらと思います。
数式や統計的な数字を使わず考えを述べたいと思います。
そして、システム作成のヒントにもなるので、
興味ある方は読んでみてください。

続き——————–
長くなると思うので、結論から申し上げると、
①多くの投資家が人の持つ錯覚とバイアスのせいで、テクニカルの利用法・有効性を誤解している
②人が相場に介入する以上、テクニカルは有効
③時間軸によってテクニカルの有効性は変わる
これが私の考えです。
今回の内容は専門家が詳細に話すと
本一冊書いても足りないような内容になるので、
非常に簡略化して書いている点だけご了承ください。

では、まず、

①多くの投資家が人の持つ錯覚とバイアスのせいで、テクニカルの利用法・有効性を誤解している

から考えましょう。

上記の株価を見てください。
よく、ネット証券などで見るチャートです。
下に表示しているのはRSIというテクニカル指標です。
RSIの上の線が70、下の線が30で線が引いてあります。

 

これを最初に見た人は、
下のRSIが30を下から超えたら買って、
上から下回ったら売れば、儲かりそうだなと考えるわけです。
Sで売り、Bで買い⇓

どうでしょうか?
投資の初心者の人は、必勝法を手に入れた気がするのではないでしょうか?

実はこれは、
株価でなく、ランダムに出た数字を株価のように表示をするソフトで描画したものです。
つまりランダムウォークのただの数字というわけです。

この数字の羅列に対して、
様々な人の作るバイアスによって、勝手に規則性を見出すわけです。
(社会生活上非常に便利なバイアスもある為、避けて通れない)
そして、RSIという遅行的なテクニカルもその誤解に一役買っています。
つまり、RSIが上昇に転じている時点で株価はすでに短期的には上がっていますので、
RSIが上昇に転じてる時点で、すでに株価が上がっているところを買ってるわけです。
(反対に売りで入る場合はすでに株価が下がり始めたところで売っている。)

これを元に、テクニカルで投資をしているのは半丁博打と変わらないよね、
と、ここまでがテクニカル反対派の意見としてよく出る話かと思います。

実際に先ほどのランダムチャートで一定のルールで投資すれば、
手数料無しで、五分五分、手数料×投資回数分負けるという事になります。

これに対し、テクニカル派の考えとしては、
株価はランダムウォークでなく、ある一定の規則性が存在するはず、
という立場を取っており、その規則性を必死に探すわけです。

つまり、
株価の動きはランダムでなく、一定の規則性が存在する
そして、その規則性をテクニカル指標によって発見できる
という点を満たせばマクロ的にはテクニカルは有効だと立証できると考えます。

 

②人が相場に介入する以上、テクニカルは有効

株価は完全にランダムでしょうか?

 

この漠然とした質問には多くの方が、Noと答えると思います。
なぜなら当然株価には企業業績を織り込むべく証券的な価値が確かに存在するからです。

では、短期的にはランダムなのか。
これに対して多くの方はYesと答えるのではないかと思います。
ではどのくらい短期的であればランダムなのか。どのくらいランダムなのか。
何も材料が無い株価の1秒間と、決算発表後の1秒間との違いは?
と思考を発展させます。

この辺に関しては高度な統計学を使ってランダム性を検証しているような専門家に任せますが、
結論から言えば、株価には多くの非ランダム的なタイミングが存在し、
それは多くの人の心理を織り込んだ株価の状態の時により強い規則性を持つ、
と私は結論付けています。

ですからそれが長期的とか、短期的とかは関係なく、
強い人間心理が多く株価に織り込まれれば織り込まれるほど、
強い規則性が現れるはずだと考えています。

 

③時間軸によってテクニカルの有効性は変わる

ここまでの話を前提に、考えることは2点。
1、より規則性が強いタイミングとはいつか
2、その規則性は、普遍的なものなのか
上記2つを同時に満たす規則性は存在するのでしょうか?

そして、その規則性を表現するテクニカル指標を見つければ、
長期的に有効な投資ロジックを作れると考えています。

規則性が強いタイミングとはどこか。
これは多くの市場参加者、大きい投資金額、その市場参加者が同時に同じ方向に動くときを考えれば、
想像し易いです。

そして、その方向性に動く動機も重要です。
例えば、仕方なく買わなくてはいけない投資家がたくさんいるとか、仕方なく売らなければ行けない投資家がいるとか、です。

具体例を上げると、1年で株価が3倍になった後、悪い決算が発表され、3日で株価が半分になった例を考えます。
おそらく1年をかけて多くの投資家が強気になり、買いで参加していると想定されます。
また、1年で3倍ですから、おそらく多くの投資家が信用取引で無理なレバレッジをかけて投機していると想像できます。
そこにネガティブサプライズの株価暴落です。
一部長期ホルダーはファンダメンタルズを読み、保有したままかもしれませんが、
短期ホルダーの多くは損切になってます。また、信用取引で買ってる人は売るだけでなく、
追証によってかなり痛手を追っているはずです。
一部の大手の銘柄であれば、機関投資家の保有者が、一定の下落によって機械的に損切をしていることと思います。
当然この逆の買いで入る投資家もいますが、3日で株価が半分になっている投資家心理は
総じて弱気で、不可抗力のように売っているはずです。
この様なタイミングにおける人間心理に普遍的な規則性が存在するからこそ、
テクニカル投資は有効と言えます。

そして、この例では1年の期間の上昇率と3日間の下落率という2点のテクニカルを使っていますが、
これが一日の中の大幅な上昇と暴落だった場合はどうでしょうか?
ここで値動きを見て取引する投資家はほぼ短期投資家に占められます。
そうすると、一部の投資家しか巻き込めていないため、
普遍的で確度の高い規則性を発見することが難しくなります。
これをランダム性が高いと表現します。

つまり、
「普遍的な規則性」の逆が「ランダム性」となります。
普遍的な規則性は長期間の動きにより、多くの投資家を巻き込めば巻き込むほど強まります。
よって、ランダム性は、
時間軸を短くし、多くの投資家を巻き込めない時間であればあるほど高まり、
また、多くの参加者の心理が一方向に動いていないほど高まるわけです。

 

総論

多くの人間の強い心理が介入すればするほど普遍的な規則性が発生し、
それがテクニカルを有効にするが、
短期間であればあるほど、規則性が弱まり、テクニカルの有効性を下げる可能性が高い。
規則性とは普遍的な物だけでない為、利用する際には注意が必要と考えます。
以上になります。

いつものように殴り書きで見にくくて申し訳ないのですが、
テクニカルの本質にかかわる様な話も、
今後、興味ある方がいれば書いていきたいと思います。

この手の話が面白いと思った方には、以下の名著をお勧めします。
値段高いですが、内容がとても濃いです。
本当のテクニカル投資をしていこうと考えている方には是非見てもらいたいです。

テクニカル分析の迷信――行動ファイナンスと統計学を活用した科学的アプローチ

 


「テクニカル分析が科学的な道を選択すればその便益は即座に現れるだろう。テクニカル分析が正当な科学として認められるためには、主観的テクニカル分析を排除する必要がある」
「主観的予測家の無益性」
など。
システムの最適化などにも非常に高度に触れられてます。

 

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